日本育療育学会第30回記念学術集会(奈良大会)開催にあたって
学術集会長 中島 栄之介
(奈良学園大学人間教育学部)
ここ奈良県は、施薬院・悲田院を作り施浴伝説で知られる光明皇后(701〜760)のゆかりの地です。施薬院は現代の病院あるいは療養施設に、悲田院は養護施設に近いものです。また近年では、1912年に附属小学校に「特別学級」が設置されるなど歴史と最先端の地域です。このたび、その奈良の地で日本育療学会第30回記念学術集会を開催でき大変嬉しく思います。
今回の学術集会のテーマを「子どもたちの“生きる力”を支える ― これまでの知と実践を未来へ紡ぐ」としました。もう、半世紀も前になりますが、私自身と特別支援教育の関わりは、小学校2年生・3年生と病弱教育を受けて育ってきたことによります。当時は、「養護・体育」という言葉が通知表にあり、学習指導要領の改訂によって現在の自立活動の前身である「養護・訓練」が初めて取り入れられ、小児病棟の疾患も感染症中心から慢性疾患・進行性の疾患・重症心身障害へと変わっていった時代です。それ以前もその後も、日本育療学会やご参加の皆さまによって病気や障害のある子どもたちについて、多くの知や実践が積み重ねられてきました。その、多くの知や実践を子どもたちのために未来へとつないでいく必要があると考えました。
そこで、学術集会の初日は、医師であり長く病気や障害のある子どもの医療にかかわってこられた姫路大学学長の郷間英世先生に基調講演をお願いしました。また、2日目には、記念講演として、「(株)おめめどう」の奥平綾子社長にご登壇いただきます。会社「おめめどう」は、2004年に、自閉症支援のために奥平社長と地元の仲間で立ち上げた、発達障害などがある人の暮らしやコミュニケーションをサポートする「視覚支援」のツールを手がける会社です。お二人の演者から、積み重ねられてきた多くの知や実践をうかがえるのではないかと楽しみにしています。
さらに、全国各地の会員のみなさんからの口頭発表(初日午後を予定)、ポスター発表(2日目午後を予定)で、多くの実践について触れ、学びを深めていただければと思います。
みなさま方にとって、実りある時間になることを期待しています。
本学は、奈良文化女子短期大学・奈良産業大学を前身として2014年に発足、人間教育学部(人間教育学科)と保健医療学部(看護学科・リハビリテーション学科)の2学部3学科で約1,000人、学校法人奈良学園全体では、認定こども園・幼稚園・小学校・中学校・高等学校・専攻科・大学を合わせると約4,000人が学んでいます。学術集会会場である3号館は、2022年に建設された新しい校舎です。是非、学内も見学してください。
学術集会2日間に向けて、実行委員一同、準備を重ねていきたいと考えております。数少ない実行委員で取り組んでいきますので、配慮が行き届かないところもあるかもしれません。お気づきの点がございましたら事務局まで連絡いただければ幸いです。
それでは、奈良の地でお会いできることを楽しみにしています。
2026年度 日本育療学会第30回記念学術集会について
開催日 2026年8月29日(土)・30日(日)
場 所 奈良学園大学 https://www.naragakuen-u.jp/
〒631-0003 奈良県奈良市中登美ヶ丘三丁目15-1
アクセス:https://www.naragakuen-u.jp/access/
※ 観光シーズンですので、宿泊予約など早い目にすることをお勧めします。
開催方法 対面による現地開催
